• 2022.10.31
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小涌谷温泉のはじまりと「箱根小涌園 三河屋旅館」

湯本、塔ノ沢、宮野下、堂ヶ島、底倉、木賀、芦之湯は江戸時代から続く箱根七湯です。それに明治時代以降の開発で湧き出た大平台、二ノ平、小涌谷、強羅、宮城野、仙石原、姥子、蛸川、芦ノ湖、湯ノ花沢の10湯を加えたものが、現在箱根温泉と呼ばれる17の温泉場「箱根十七湯」です。

小涌谷温泉は、古くは小地獄と呼ばれていましたが、明治6年(1873年)に明治天皇が宮之下に行幸の際に小涌谷と改名されます。一面の原野だったこの地を牧場にしようと、横浜の実業家だった榎本猪三郎が息子の恭三とともに周辺を買い取り、開発をすすめたところ温泉が湧き出したため、牧場ではなく温泉地開発に変更。そして明治16年(1883年)に三河屋旅館を創業しました。

明治20年(1887年)の内務省衛生局発行の『日本鉱泉誌』には、「近頃小涌谷に湯宿が2つ新しく造られ、「三河屋」「宝来屋」という。各々西洋料理に玉突きなどの設備がある」旨の記載があります。

明治の時代に開発され、湧き出た小涌谷温泉。明治、大正、昭和、平成、令和と時代は変われど、変わらないのは「箱根小涌園 三河屋旅館」のかけ流し温泉。箱根外輪山の浅間山や鷹栖山の雄大な稜線を眺めながら三河屋旅館自慢の温泉に浸かり、新興の温泉地だった頃の小涌谷に思いを馳せてみませんか。

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