• 2024.10.11
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三河屋旅館の国登録有形文化財に触れる

三河屋旅館は、箱根の小涌谷に位置し、創業140年を誇る老舗旅館です。
明治16年(1883年)に開業して以来、多くの歴史的な人物や文化を育んできたこの旅館は、
現在もその美しい建築と心温まるおもてなしで、多くのお客様をお迎えしています。

歴史と伝統が息づく三河屋旅館
都会の喧騒を離れ、車でわずか2時間の距離に位置する箱根・小涌谷。
その自然豊かな場所に佇む三河屋旅館は、箱根の名湯と共に、四季折々の美しい庭園と歴史的建造物が調和する魅力的な温泉旅館です。
明治時代に創業されて以来、約140年の歴史を紡いできたこの老舗旅館は、ただの宿泊施設に留まらず、箱根の文化と伝統を象徴する存在です。

三河屋旅館の象徴ともいえるのが、玄関の唐破風入母屋造りです。
この伝統的な日本建築は、訪れた瞬間からノスタルジックな雰囲気を感じさせ、まるでタイムスリップしたかのような体験を提供します。
この玄関をくぐると、旅館の歴史と共に、温かいおもてなしが待っています。

国登録有形文化財に指定された本館の建築美
三河屋旅館の本館は、歴史的価値のある建物として国登録有形文化財に指定されています。
この建物には、数多くの文化人や歴史的な人物が宿泊し、その美しい建築に魅了されてきました。
画家の竹久夢二や、歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻、中国の革命家・孫文などがその一例です。

内装画像

特に注目すべきは、大正期の雰囲気をそのままに残した内装です。
館内のガラス窓の装飾や、空気抜きの引き窓のデザインには、職人の細やかな技術と遊び心が感じられます。
これらの細部にまでこだわり抜かれた建築美は、現代の宿泊施設ではなかなか味わうことのできない独特の魅力です。

内装画像

また、孫文が宿泊した部屋は、特に歴史的な価値が高く、その鴨居には孫文の直筆の書がかけられています。
この客室に滞在すると、時が止まったかのような空間に身を置き、過去の偉人たちが過ごした時間を感じることができます。
旅の途中で歴史に触れ、心を豊かにする特別なひとときを過ごすことができるでしょう。

歴史を感じることのできる三河屋旅館で、日常から離れ、時を超えた旅をお楽しみください。

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